ご挨拶

この度、第54回日本心血管インタベーション治療学会(CVIT)関東甲信越地方会を令和元年5月11日(土曜日)に大手町サンケイプラザにて開催致します。平成4年に第1回地方会が開催されてから27年間、春秋の年2回、諸先輩方の努力によって脈々と受け継がれ、改元の年、令和元年に会長を務めさせて頂くことは大変光栄なことと思います。

私が初めて手にしたPCI バルーンはSimpson-Robert バルーン、ステントはPalmaz-Schatz ステントでした。冠動脈インターベンションのイノベーションの時代にカテーテル治療に携わることができて幸運でしたが、現在のようなネット環境が無い時代に新潟長岡という雪深い地方都市では最新の情報を得ることができず、年2回毎回参加するのを心待ちにしていました。本会の教育口演と、特に一般演題での諸先輩方の熱い討論は得難い機会であり、本会に育てて頂いたと感謝しております。

多くのnew deviceやtrial, 薬剤の進歩、諸先輩方や医療スタッフの弛まない努力によってPCIは成熟してきましたが、2018年JCSの安定冠動脈疾患の血行再建ガイドラインには手術手技の適正化Standardized PCIが推奨され、自らの手技、適応について振り返ること、そして医療資源の適正な配分が必要な時代となりました。しかし目の前の患者さんは必ずしも一律ではありません。会員の皆様の経験を持ち寄り、それをシュアする場を提供していくことも本会の使命の一つかと思います。そして今後の10年は循環器カテーテル治療の第2のイノベーションが始まります。若い世代は果敢に挑戦し、多くを学び、発信し、それが患者さんに還元されていくことに、少しでも本会が役立っていくことを願ってやみません。

プログラムは教育講演11, ショートレクチャ- 8, 一般演題で構成し、最近のカテーテルインターベンションの傾向を検討し、第1会場はPCI, 第2回会場は午前SHDインターベンション、午後physiological PCIと血管内イメージング、第3会場はコメディカル部門、午後は合併症からのbail out, 第4会場は午前PCI, 午後EVTで構成しています。 一般演題はメディカル、コメディカルを合わせて155題もの応募を頂き会員の皆様には感謝致します。全て口演としたい貴重な演題ばかりでしたが、プログラムと会場の関係上、一部ポスターでの発表をお願い致しました。YIAに6題を推薦させて頂き、当日優秀演題2題を選考する予定です。

令和元年、新しい時代の幕開けに相応しいCVIT地方会にしたいと思います。5月は晴天に恵まれ気候も穏やかです。長い連休明けですが、気持ちも新たに多くの皆様に参加して頂きたいと思います。本会の開催にあたり、講演、座長の労を取って頂いた会員、運営委員、コメディカルの皆様、そして多大な御協力を頂いた各企業の関係者の方々、そして当院スタッフに深く御礼を申し上げます。

平成31年4月吉日
第54回CVIT関東甲信越地方会会長
立川綜合病院 循環器内科 高橋 稔