マカオカジノ業界の給与6.8%上昇するも従事者0.8%減、アフターコロナで需要増
マカオ、中国の特別行政区であるこの小さな地域は、わずか32平方キロの面積に約68万人の人口を擁し、30のカジノ施設を含む様々なギャンブルが盛んです。これらは政府との経営権契約に基づき、民間事業者によって運営されています。
2023年の第4四半期に、マカオ政府統計調査局はゲーミング業界の人材と給与に関する統計を発表しました。この期間に、ゲーミング業界で働くフルタイム従業員は前年比で0.8%減少し、5万1771人になりました。特にカジノディーラーの職は1.5%減の2万3359人でした。しかし、平均月給は前年同月比で6.8%増の約47万円(2万5290パタカ)、カジノディーラーは5.4%増の約38.7万円(2万0870パタカ)と上昇しました。この給与の上昇は、新型コロナウイルスの影響で以前は無給休暇が多かったことからの回復と見られます。
経済の回復と共に、ゲーミング業界の人材需要も増加し、昨年第4四半期末には空きポジションが前年同期比で387増の400になりました。求人においては、業務経験が必要な場合が23.8%、高等教育の学歴は不問が84.8%、中国語能力が求められる場合が97.0%、英語能力が必要な場合が83.5%でした。
新規雇用者数は1035人、離職者数は843人で、雇用率は前年同期比1.8ポイント増の2.0%、離職率は0.1ポイント増の1.6%でした。これは、ゲーミング業界の人材需要が増加していることを示しています。
昨年第4四半期のマカオの労働人口は約37.97万人、就業人口は約37.11万人で、失業率は2.3%でした。ゲーミング業界の従事者は就業人口の約13.9%を占め、その平均月収はマカオ全体の中位数を大きく上回りました。また、昨年マカオのカジノ売上は前年比で333.8%増の約3兆3989億円(1830.59億パタカ)で、2019年の62.6%に相当します。