沖縄新テーマパーク「ジャングリア」、カジノ設置の可能性を否定
沖縄本島北部に新たに整備されるテーマパーク「ジャングリア」について、運営会社ジャパンエンターテイメント(JE、名護市)が住民説明会を開催しました。この会では、テーマパークの隣接地である名護市中山区の住民たちに向けて、パークの開業計画や施設内容についての情報が共有されました。
特に注目されたのは、テーマパーク内にカジノを含む統合型リゾート(IR)を設置する可能性についてでした。これに対し、JEの佐藤大介取締役は「カジノを含むIRの設置は選択肢に入っていない」と明言し、その可能性を明確に否定しました。この発言は、過去にユー・エス・ジェイ(USJ、大阪市)が沖縄本島北部でテーマパークとIRの整備を検討していたこと、そしてその計画が現在のジャングリア開発にどのように影響しているかについての疑問を払拭するものでした。
佐藤氏はまた、テーマパークの将来的な拡張計画についても言及し、特に南側の敷地にホテルなどの施設を建設することを検討していることを明らかにしましたが、IRに関しては現在の計画には含まれていないと強調しました。
説明会では、住民からの質問も活発に行われました。特に交通渋滞の問題や、事業計画の詳細がまだ十分に公開されていないことに対する懸念が表明されました。これに対し、佐藤氏は開業時期を2025年夏ごろと見込んでいるものの、具体的な開業日の発表にはもう少し時間が必要であると回答しました。
この住民説明会は、ジャングリアテーマパークの開発に向けた地域社会との対話を図る重要な一歩であり、開発進行中のプロジェクトに対する住民の理解と支持を得るための努力の一環として位置づけられます。開業に向けての準備が進む中で、運営会社は引き続き地域社会との協力を重視し、沖縄の新たなランドマークとしてのジャングリアテーマパークの成功を目指しています。