マカオのカジノ大手GEG、2023年は大幅増収と黒字転換を達成
マカオのカジノ運営大手、ギャラクシーエンターテイメントグループ(GEG)は、2023年の第4四半期(10月から12月)および年間の監査前業績を発表しました。GEGはマカオを拠点に、マカオ半島の「スターワールドマカオ」、コタイ地区の「ギャラクシーマカオ」「ブロードウェイマカオ」などのカジノ統合型リゾート(IR)、中小ホテルに併設された「シティクラブ」カジノ施設、さらに建築資材部門を運営しています。
同社によると、2023年の純収入は前年比211%増の357億香港ドル(約6878億円)に達し、調整後EBITDA(利息、税金、減価償却前利益)は前年のマイナス34億香港ドル(約655億円)から100億香港ドル(約1927億円)へと大幅に改善しました。親会社株主に帰属する純利益も、前年のマイナス34億香港ドルから68億香港ドル(約1310億円)のプラスに転じました。
第4四半期の純収入は前年同期比254%増の103億香港ドル(約1984億円)、調整後EBITDAは26億香港ドル(約501億円)で、前年同期のマイナスから顕著に改善しました。
昨年、GEGの旗艦IR施設「ギャラクシーマカオ」の第3期拡張部には、ギャラクシーインターナショナルコンベンションセンター、ギャラクシーアリーナ、ラッフルズホテル、アンダーズホテル、プレミアムマスゲーミングエリア「ホライゾン」などの新施設がオープンしました。また、同社は約60万平米の第4期拡張部の開発を進めており、2027年の完成を目指しています。この拡張には、マカオ初のハイエンドブランドホテル、4000席規模の劇場、多様な飲食店、小売店、ノンゲーミング施設、ガーデン、ウォーターパークなどが含まれます。
GEGは、マカオ政府旅遊局と協力して国際旅客の開拓を積極的に進め、政府の目指す方向に合わせて業務を調整していると述べています。