ネット専用宝くじ『第84回クイックワン』設定ミスで販売中止
全国自治宝くじ事務協議会は、2024年3月6日に、ネット専用の宝くじ「第84回クイックワン」の販売を中止したと発表しました。この措置は、販売業務を委託されていたみずほ銀行が、宝くじの各等級の当選本数を誤ってシステムに登録したことに起因します。本来1等は10本の予定でしたが、誤って200本と登録され、同様のミスが他の等級にも及んでいました。
クイックワンは、この問題が明らかになる前の4日に緊急メンテナンスを理由に販売を一時停止していました。そして、第84回の抽選を除き、6日に販売を再開しました。しかし、既に多数の当選が本来の数を超えて発生しており、みずほ銀行は当選者に対しては通常通りの金額を支払い、当選しなかった顧客には購入代金を返金することを決定しました。
全国自治宝くじ事務協議会は、この一連の問題はみずほ銀行の責任であると位置づけ、既に支払われた当選金の負担を同行に求めると共に、将来的な再発防止策の徹底を約束しました。この事態は、デジタル化が進む中での新たな課題を浮き彫りにし、金融機関に対する信頼性の確保とシステム管理の徹底が今後一層求められることを示しています。