大谷翔平の通訳、数億円の窃盗疑惑で解雇!ブックメーカーでのスポーツ賭博が原因
ドジャースの大谷翔平(29歳)の通訳をしていた水原一平氏(39歳)が、賭け事による借金を補填するために大谷の代理人から巨額の盗難疑惑で訴えられ、チームから解雇されたことが、3月20日(日本時間3月21日)にアメリカのスポーツ専門チャンネルESPNを含む複数のメディアによって報じられました。
ESPNの報道によると、水原氏はカリフォルニア州で違法とされているスポーツ賭博によって生じた損失を、大谷の銀行口座から賭け業者への送金を通じて補填していたとされています。この事実は、連邦捜査当局(FBI)が南カリフォルニアにある賭け業者、マシュー・ボウヤー氏が運営する事業を調査中に、大谷の口座から去年の9月と10月に行われた送金記録を発見したことで明らかになりました。
大谷の代理人弁護士は3月20日に水原氏に対して訴えを起こし、これを受けてドジャースは水原氏を解雇しました。送金された金額は少なくとも450万ドル(約6億8000万円)に上ると報じられています。
大谷は2017年のオフシーズンにエンゼルスに入団し、水原氏は通訳だけでなく、練習パートナーや運転手としても大谷をサポートしてきました。昨年のオフシーズンにドジャースに移籍した後も、水原氏は通訳を務めていました。3月20日には韓国・ソウルで行われたパドレスとの開幕戦にもベンチ入りしていました。水原氏は大谷の親友として、ファンやチームメイトからも人気がありました。
3月19日の夜にはESPNが水原氏に盗難疑惑についてインタビューを行い、「大谷は二度とこのようなことをしないようにと私を助けると言ってくれた。彼が私の借金を返済することに決めた。大谷は賭け事には一切関与していないことを皆に知ってほしい」と水原氏は述べていました。
しかし、3月20日の午後になって、水原氏はESPNに対し「大谷はギャンブルの借金について何も知らず、ブックメーカーに送金もしていない」と異なる証言をしました。ESPNはこのインタビューを90分の番組として放送する準備をしていましたが、大谷の広報担当者が水原氏の証言を否定し、弁護士が「大谷が大規模な盗難の被害者であることが明らかになったため、この問題を当局に委ねた」と声明を発表しました。
水原氏は北海道苫小牧市出身で、アメリカで育ち、カリフォルニア州の高校と大学を卒業しています。2012年にはヤンキースの春季キャンプで招待選手だった岡島秀樹投手の通訳を務め、2013年に日本ハムに入団し、2018年に大谷と共にアメリカに渡りました。