オンラインカジノ「ステーク」がギャンブル広告禁止国ではチーム名/ロゴを姉妹会社「KICK」に変更か
現地時間2月5日(月)、ステークF1チームは、2024年シーズンのF1世界選手権を戦う新マシン『C44』を公開しました。
2024年のF1シーズンにおける各チームの新車発表会が注目を集めており、特にスイス・ヒンウィルに拠点を持つザウバーの新車発表会では、新車『C44』よりも、そのスポンサーであるオンラインカジノサービス会社「ステーク」の名前が大きな話題となっています。ザウバーは2023年までアルファロメオの名前で参戦していましたが、2026年からはアウディのワークスチームとしてF1に参戦する予定です。その過渡期として、ザウバーは2024年と2025年のシーズンに「ステークF1チーム」として参戦します。
オンラインカジノの法的地位は国によって異なり、合法な国もあれば禁止されている国もあります。このため、ステークとのスポンサーシップは、一部の国では法的な問題や混乱を引き起こす可能性があります。ザウバーは、各国のギャンブル規制に応じてチーム名を使い分ける方針を示していますが、これが実際にどのように機能するかはまだ不明です。スイスのカジノ委員会がザウバーに対して法的手続きを開始したとの報道もあり、開幕戦でどのような名前で登場するか、またシーズンを通じてどのように呼ばれるかは現時点では未定です。
この状況は、スポーツスポンサーシップと法的規制の複雑な関係を浮き彫りにしています。特にオンラインカジノのような、国によって受け入れられ方が大きく異なる業界の場合、グローバルなスポーツイベントでの露出は様々な課題を引き起こす可能性があります。ザウバーとステークのパートナーシップは、F1だけでなく、スポーツマーケティング全般における新たな議論を呼び起こす事例となりそうです。
ザウバーの本拠地があるスイスもオンラインカジノ広告禁止となっており、既に「ステーク」の名前が一部外されており、オーストラリアGP/スペインGP/ベルギーGP/カタールGPでは、ステークの動画配信プラットフォームの姉妹会社である「キック」になるとの事です。(カジノガイド調べ)